2018年4月の記事一覧
骨がない場合(骨造成)のインプラント治療方法
サイナスリフト(上顎洞挙上術)
上顎の骨の上には上顎洞じょうがくどうと呼ばれる大きな空洞があります。
上の奥歯が無い場合、時間とともにこの空洞が拡大し、インプラントを埋入するのに十分な上顎の骨の量が足りなく(薄く)なります。これは歯がなくなることによる歯槽骨の吸収の現象です。
そこで、上顎洞に移植骨や骨補填材を造成して、上顎洞の底部分を押し上げ、骨が出来上がるのをまってからインプラントを埋入します。
これがサイナスリフトという方法です。
GBR法(骨再生誘導法)
歯を失ってから時間が経過していると、周囲の歯槽骨が吸収されていきます。歯槽骨が不足している部分に、粉砕した自家骨もしくは骨補填材を置き、
その上に人工膜を置きます。
歯肉などの柔らかい組織が混入しなくなるので、骨の再生が促進されます。
歯周病の症状
歯肉炎
- 見えるところに歯石がある
- 歯肉の色はやや赤みを帯びて、プヨプヨしている
- 歯ブラシをすると血が出る
軽度の歯周炎
- 歯肉の奥にも歯石がある
- 歯肉の色はやや赤みを帯びて、腫れてくる
- 歯ブラシをすると血が出る
- 組織的には骨が溶け始める
中等度の歯周炎
- 歯肉の奥にも歯石がある
- 歯肉の色は赤みを帯びて、かなり腫れてくる
- 口臭・出血・不快感を自覚する
- 少し歯がグラつく=組織的には骨が溶ける
重度の歯周炎
- 歯肉は化膿して、かなり腫れてくる
- 口臭・出血・不快感を自覚する
- 硬いものが食べられない
- 歯がかなり動く=組織的には大部分の骨が溶ける
歯周病はバイオフィルムによる感染症
バイオフィルムとは『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。 そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在するバイオフィルムの話をします。
台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、ヌルヌルとしてきます。
そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系の薬剤等を使用しない限り、なかなか取除くことは困難であると思います。
この除去しづらいヌルヌルがバイオフィルムです。
歯の表面や歯周ポケット内部にも同様のバイオフィルムが形成されます。
バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息しています。
バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのはバイオフィルムは薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。
では、どうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか?
答えは簡単です。 歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。
特に歯と歯のすき間や歯周ポケットの内部には歯ブラシは届きませんので、バイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには、このバイオフィルムを専門的な器具を用いて除去していく必要性があります。
保険適用による虫歯治療について
保険適用のみでの治療となりますと、厚生労働省により定められている治療内容になりますので、治療方法、使用できる材料が決まっています。その制限のもとで、出来る限り最良の結果が出るように当院では治療に励んでおります。
しかし、保険適用治療のみで最良の結果が出せるか?というとそれは難しいのが実情です。その場合には、きちんと保険と自費治療との違いと現在の歯の状況をわかりやすくご説明して治療方法を検討いただけるようにしております。
歯周病の予防をするには?
毎日のキチンとした歯ブラシによるブラッシングが基本の予防法です
歯周病にならないためには、お口の中の細菌の量を徹底的に減らすことです。
それには、効率の良いキチンとしたブラッシングが大切です。
単純なような歯ブラシですが、されど『歯ブラシ』これが一番の武器なのです。
とは言うものの、お口の中は複雑な形をしていて、なかなか難しいと思います。
そこで、当院の歯科衛生士が丁寧にブラッシングのご指導をいたします。
今までの自己流の歯磨きではなく、歯周病にならない方法の歯磨きです。
定期検診・クリーニング(PMTC)を定期的に受診いただくのが確実な方法です
歯周病の予防、または再発防止には定期検診が大切です。
ご自身で歯ブラシを頑張っていても、なかなか100%キレイにすることは難しいです。
私たち専門知識、技術のあるプロでも同様です。
さらに、歯周ポケット内の歯周病原菌は、処置した後12~16週で、もとの状態に戻る傾向があります。
なので定期的に歯科医院を受診し、専門的なクリーニング(PMTC)を受けることをお勧めします。
これにより、普段取り残していた歯垢(プラーク)を取り除くことができ、お口の中が爽快にリセットされます。
また、歯周病になりかけていることや、再発の予兆などを早期に発見することができ、早期治療のきっかけとなり得ます。
むし歯の治療方法とそれぞれのメリットとデメリット
歯垢(プラーク) 中の細菌が出す酸によって、歯が柔らかくなってしまいます。
その細菌に感染した歯の部分(感染歯質)を取り除いて、削り取った歯に詰め物、または被せ歯をします。
詰め物と被せ歯についてご紹介します。こちらはすべて保険適用範囲内で処置させていただきます。
プラスチックの詰め物(コンポジットレジン充填)
従来は歯を削れば全て金属の詰め物で詰めていましたが、今ではある程度の大きさの虫歯であれば、強化プラスチックを詰めるだけで終了することができます。
治療回数は、金属の詰め物では2回かかりましたが、プラスチックの詰め物は1回で完了になります。
(注1)あまりにも大きな虫歯、金属詰め物のやり変えでは、強度の点から処置に向いていない場合があります。
(注2) 歯の色とプラスチックの色を完全に合わせるのは難しい場合があります。(保険適用材料使用のため)
奥歯の金属の詰め物(メタルインレー)と被せ歯(メタルクラウン)
ある程度の大きさの虫歯を削り取った場合には、強度を優先して金属製の詰め物(メタルインレー)を入れることになります。または、歯をすっぽりおおう様に被せ歯(メタルクラウン)を入れることになります。治療回数は、金属の詰め物と被せ歯では約2回かかります。(型取り、セット)
(注)状況により治療回数がかかる場合があります。
- 虫歯を削って成形し、歯型を丁寧に採取します。
- 「歯型を元に製した修復物」を接着します。
- 研磨・調整して、歯の形態や 咬み合わせを整えます。
メリット
- 金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にでも使用できる
- 経済的である
デメリット
- 金属なので見た目が良くない
- 時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを
引き起こす可能性が高い(錆びにくい金属である貴金属は、保険では使えません) - 使用する接着剤が弱いため、取れないように虫歯ではない健全な部分を少し削って形を作る必要がある
前歯の被せ歯(硬質レジン前装冠)
前歯の被せ歯は、金属の被せ歯の表面に強化プラスチックを張り付けた構造になります。
治療回数は、約2回かかります。(型取り、セット)
(注)隣の歯の色と被せ歯の色が合わない場合があります。
メリット
- 日常での自然さ
- 経済的である
デメリット
- プラスチックは数力月~数年で変色する
- 時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こす可能性が高い。(錆びにくい金属である貴金属は、保険では使えません)
- ブラスチックの強度は十分ではないので欠けることがある
- プラスチックは表面がデコボコしているので、汚れ(歯垢)や口紅がつきやすい
歯科医院はやしの治療に対するこだわり
麻酔の痛みを最小限にするよう心がけていますのでご安心ください。
麻酔の痛みを和らげる3つの試み
- 1.表面麻酔薬の使用
麻酔を行う粘膜表面に表面麻酔薬を用いることにより、針を入れるときの痛みを限りなく小さくします。
- 2.極細の注射針の使用
極細の注射針を使用することにより、刺針時の痛みを抑えます。
- 3.温めた麻酔薬の使用
体温とほぼ同じ温度に温めた麻酔薬を使用することにより、組織に対する刺激を減らし、痛みを和らげます。
首筋にいきなり氷を付けるとびっくりしてしまいますよね。それとまったく同じことです。
精密で的確な診断、治療が可能となるワケ
当院では、心臓外科手術でも用いられている5倍の拡大鏡の使用により、精密で的確な診断、治療が可能となります。30cm離れた所より、直径5mmの穴をのぞくようなイメージです。縦×横それぞれ5倍なので、情報量は25倍になります。
拡大鏡使用の2つの利点
- 1.小さな虫歯の発見が可能です
虫歯はかなり小さな穴から始まって、中で広がっていることがあります。自覚症状がなくとも、初期の段階で発見が可能になり、最小限の治療で済みます。
- 2.必要最小限の治療で済みます。
歯は一度削ってしまったら元には戻りません。 歯を温存することは歯科医師の義務であり、使命でもあります。拡大鏡を使用することで、虫歯の部分だけを確実に取り去ることができ、余計な部分を一切削らずに済みます。従来の治療とは違う次元の治療になります。
職 種 | 歯科衛生士 |
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求める人材 |
これからの時代を一緒に生き抜ける人材 |
年齢・経験 | 1年目やブランクのある方も大歓迎。ゆっくり丁寧にご指導します。 |
勤務時間 |
【正社員】 ※休憩時間90分有 ※残業有(実際はほとんどありません) 休 日:日曜・祝日・水曜(祝日のある週は勤務日) |
給 与 |
【正社員】 a 基本給 160,000円~180,000円 b 手当 資格手当:50,000円~70,000円 能力手当:30,000円~50,000円 皆勤手当:10,000円 ※正社員の試用期間中の能力手当(10,000円)はカット |
待遇・福利厚生 |
■昇給・有給休暇あり ■社会保険完備 ■資格取得支援セミナー参加費補助 ■交通費支給 ■歯科医師国保 ■厚生年金(加入条件を満たす場合) ■雇用・労災保険 ■資格取得支援有・セミナー参加費補助有 ■退職金制度有(勤続5年以上) ■交通費支給(上限10,000円・勤務距離による)/マイカー通勤可(駐車場あり) |
あるスタッフの 一日の流れ |
【AM9:00 診療スタート】
【PM13:00 お昼休み】
【PM14:30 午後診療スタート】
【PM19:00過ぎ】 |
院長からメッセージ |
スキルアップ環境も設備環境も抜群です ぜひ、この職場でご自身のスキルを磨きあげていってみてください!あなたがこの歯科医院の素敵なスタッフの一員となってくれることを待ってます!! |
入れ歯治療がオススメな方は?
- インプラント治療を遠慮したい人。
- 全身疾患があり、外科手術を受けられない、インプラントができない人。
- 今も入れ歯であるが、もっと安定した入れ歯にしたい人。
入れ歯のメリット・デメリット
入れ歯・義歯(取り外し式)とは
*入れ歯・義歯(取り外し式)
俗に言う義歯、入れ歯は取り外しのきくあごが付いた人工の歯です。
*保険適用と保険外(自費)あり
審美性を重視してセラミックの人工歯を使用したり、より快適性を求めて特殊な装置を用いた場合には、保険外(自費)になります。
メリット
- 自分の自然の歯をほとんど削らなくてすむ
- 作るのが簡単・早い
- 保険適用なので保険の入れ歯なら安い(保険外の義歯もあります)
- 壊れたら簡単に修理可能
- 歯を削る手術がいらないので簡単
デメリット
- 取り外しのため面倒
- 噛む力が自分の歯よりはるかに弱い
- 異物感が強い
- 壊れやすい
- 金具が見えるので、審美性に欠ける
- 入れ歯によってかけた歯の虫歯、歯周病のリスクが飛躍的に大きくなる
- 残っている歯にバネをかけて入れ歯を入れるので、残存歯の負担が大きくなり、ほかの歯を失う原因になることもある
総入れ歯(総義歯)
歯が1本も残っていない場合には、総入れ総義歯による治療になります。
健康保険適応の総入れ歯はプラスチックのものしかありませんが、保険外の総入れ歯には様々なタイプのものがあります。
総入れ歯の種類
金属床義歯
金属床義歯とは、義歯床が金属で出来ている入れ歯です。
義歯床を金属にすることで入れ歯を薄くすることができるので、保険のものよりもしゃべりやすかったり、違和感が少なかったりする総入れ歯を作れる可能性が高くなります。
メリット
- ほとんどの症例で使用することができる
- 入れ歯を薄くすることができるので、保険の総入れ歯よりもしゃべりやすかったり、
違和感が少なかったりする入れ歯を作れる可能性が高くなる - 金属は熱伝導性に優れているので、食事 をした時の温度感覚が自然に近くなる
- 汚れが付きにくいので清潔
- 保険のものよりもピッタリと合った入れ歯ができる可能性が高い
- 割れにくく、変形しにくい
デメリット
- 咀嚼能率(ものを噛む能力)が低い(天然の歯の約10~20%)
- 修理が難しい
- 定期的な調整が必要
- 値段が高い
保険適応の総義歯
国民健康保険などの保険を使って総入れ歯(総義歯を作る場合には、
義歯床がプラスチックのものになります。プラスチックの総入れ歯は分厚くなりやすかったり、安定せずに違和感が強くなりやすかったりすることがありますが、料金が安い、修理がしやすいといったメリットもあります。
メリット
- ほとんどの症例で使用することができる
- 保険適応なので安価
デメリット
- 咀嚼能率(ものを噛む能力)が低い(天然の歯の約10~20%)
- 違和感が強い
- アゴの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる
- 定期的な調整が必要
- 落ちたり外れたりしやすい