治療症例集
前歯2本のラミネートベニア 治療
症状・主訴 | 転んで欠けてしまった前歯を綺麗に治したい。 |
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目安の治療費 | 10万×2本=20万円(税別)(処置費用別途) |
治療期間 | 1ヶ月程度(2、3回程の通院) |
治療法 | ラミネートベニアと呼ばれるセラミック治療 |
リスク | 【1】審美補綴(ほてつ)治療 掲載されている症例はすべて、各患者さま固有の症例に対応したものであり、治療結果を保証するものではありません。 |
治療の流れについて
初診時
向かって左側は先端3分の1程度大きく欠けてしまっています。
向かって右側も先端が欠けており、また写真ではわかりにくいですが、表面に非常に多くの亀裂が入ってしまっている状況です。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/13db7fcb29160c95256308f881ea9ae6-700x467.jpg)
理想的な歯の形を検討する
歯を削る前に理想的な歯の形を技工士と検討します。
いわゆる設計図のようなものです。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/b7df71212138e8aa0d36d24f46161514-700x525.jpg)
表面0.7mm-0.5mm程 歯を削る。
先ほどの模型の歯の型を取り、それを実際の削る歯に合わせながら均一に0.7mm-0.5mm程、歯の表面のみを削っていきます。
技工士が作りやすいように、最終形態をイメージして削ります。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/d3272bec9a08c4e38ac17c0fccf7a492-700x525.jpg)
最終的に削り上げた状態
拡大鏡を用いて慎重に削り上げた状態です。
表面のみ削っているだけですので、歯を最大限保存しています。
この時麻酔は基本的に必要ありません。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/8da7334cb03cd35a2d52d948b2e2d3b5-700x525.jpg)
完成したラミネートベニア
完成したセラミックスの歯は、非常に薄く透ける程のものです。
ちょうど付け爪のようなイメージです。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/2697e4914d8f1a94194592f23c96cb28-700x467.jpg)
最終的なラミネートベニア セット
天然の歯よりも美しいと言っても良いほどの治療結果が出たと思います。
全くどこを治療したのかわからないほどの自然な美しさを獲得しています。
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/4b8549000090794af4e89ec85307351d-700x467.jpg)
解説
![](https://www.dc-hayashi.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/mct_img_staff01-1-268x350.jpg)
この症例では、とにかく歯を削る量を最小限にとどめることを第一としました。
ラミネートベニア という方法は、削る量が本当にわずかであるがゆえに、出来上がるセラミックスの歯も透けるほど薄いものになります。
その結果装着したときに、ご自身の歯の色を拾いセラミックスとなじむため、色調が天然の歯のように仕上がるのです。
某美容歯科では360度ぐるりと歯を削って被せてしまうこともあるようですが、歯には相当のダメージが加わります。
ラミネートベニア の方法では削る量がわずかでありながらも、歯の強度はそれほど低くならないという文献もあります。
しかしながら、何でもこの方法で出来るわけではなく、適応症例かどうかは慎重な診査・診断が不可欠となり注意が必要です。