歯科治療の全てを尽くして最大限歯を保存できた症例

53歳/女性
治療前
治療後
治療前
治療後
治療前
治療後
症状・主訴 前歯がグラついて虫歯で痛い。
全体的に中等度から重度の歯周病であり、かつ歯がないところがあり、さらに歯並びにも問題がある状態でした。
目安の治療費 272万円(税別)(矯正治療費別)(処置費用別途)
治療期間 5年間程度
治療法 歯周病治療・被せ歯の治療はもちろんのこと、矯正治療・インプラント治療も行い、歯科治療の全てを行う総合全体治療
リスク

【1】審美補綴(ほてつ)治療
主に歯が欠けてしまった場合、歯を失った場合に、人工歯を用いて詰め物・被せ物などで歯を補うことです。
・補綴物には、見た目は白くても金属を含むものもあり、金属アレルギーの原因となる可能性があります。金属アレルギーの方は、治療前に医師にご相談ください。
・補綴治療では歯を削る必要がある場合があります。歯を削る量は、補綴物の素材や治療法により異なります。また、健康な歯を削る必要がある場合もあります。治療前に医師にご確認ください。
・審美補綴では、その種類に応じて治療費が異なり、セラミックやジルコニアなど、保険適用外となる素材もあります。それぞれのメリット・デメリットを確認したうえでお選びください。
・歯の強度・耐久性、噛み合わせなど、悪影響があると判断される場合は、ご希望の補綴物や治療法が適応出来ない場合がありますので、ご了承ください。

※掲載されている症例はすべて、当院で治療を完了した患者さまのものです。症例写真はトリミング(切り抜き)以外の加工等は行っておらず、サイト掲載の許可をいただいたものです。
掲載されている症例はすべて、各患者さま固有の症例に対応したものであり、治療結果を保証するものではありません。

治療の流れについて

初診時

3年ぶりの歯科受診でしたが、見た目で歯周病が進行していることがわかります。

前医からは歯周病であるとの指摘がなかったとのことです。
診査・診断をしっかりと行い、治療計画を立て、歯周病の状況はかなり厳しいですが、まずは歯周病治療を行いました。

徹底的に時間をかけて歯周病の治療をします

かなりの長期間に渡り治療を行なった結果、当初は壊滅的かと思われた上顎の前歯は治癒に安定性が出てきました。
奥歯に関しても十分な安定を認めました。(残念ながら下顎の前歯4本は抜歯となりました)

前歯の不揃いの歯並びに矯正治療を行う

支える骨がなくなってしまった歯周病の歯を矯正するのは大変難しいのですが、当院と提携している矯正専門医に丁寧な治療を行なって頂きました。
結果、トラブルも出ることなく計画通りに歯を適切な位置に移動出来ました。

適切な位置にインプラント治療を行う

理想的な噛み合わせと歯の形を検討し、計画的かつ適切な位置にインプラント治療を行います。
当院では『サージカルガイド』と言う、ドイツの会社で作製された道具を使い、精密な手術を行なっていきます。

精密な仮歯を入れてリハーサルを行う

最終的な理想的な形をした超精密な仮歯を入れます。
これにより見た目・噛み合わせ・掃除のし易さなどをリハーサルをして、問題がないかどうか患者さんと確認して調整していきます。
このような治療過程を行うことによって、確実に問題のない最終的な被せ歯を作ることが可能になります。

最終的なセラミックスのセット

問題ないことを確認した超精密仮歯を完全にコピーすることによって、非常にスムーズに最終的な美しいセラミックスの歯を入れることが出来ます。

解説

全体的に中等度から重度の歯周病であり、かつ歯がないところがあり、さらに歯並びにも問題がある状態でした。
このように複雑に様々な問題がある場合にも、しっかりとした診査・診断を行い治療計画を立てて臨むことにより、良好なゴールへとたどり着くことが出来ます。

この症例は粘り強く歯周病治療を行なった結果、抜歯の本数を最小限に止めることが出来たことがキーポイントだと思います。
また、矯正治療を行うことにより歯の方向が良くなるので、歯を削るときに無理が生じず、一本も神経を取る事がなかったことも非常によかったと思います。(神経を取ると歯の寿命は大幅に短くなります)

すぐに歯を抜いてインプラント治療という治療方針は非常に短絡的であり、天然の歯を最大限活かすことを放棄していると思います。
インプラント治療は、あらゆる手を尽くしてどうしても歯を残すことが出来ない時に用いる最後の治療手段に過ぎません。

当院では、お口の中全体をしっかりと診査して、長期的に安定した状態を保つ為にはどうしたら良いかを考えていきます。
今回の症例は、私の治療に対する考え方を具現化した症例とも言えるでしょう。

長い間の治療期間となり患者さんにはご負担をかけてしまいましたが、この歯科治療によって今後の人生が大きく変わったと確信しております。
『しっかり噛めて美味しく食べられる』『思いっきり楽しく笑える』
この二つのことが、今後の人生をより豊かなものへと変えてくれるでしょう

これからもこのような非常に難しい症例にも対応できるように、日々学び最新の歯科医療を提供する努力をしていきたいと思っています。